体錬歩行路図

もう9月になりましたね。今年の夏は涼しくてよかったのかどうか微妙なところです
戦争の話題ももう季節はずれですが、、、

関東地方体錬歩行路図という地図が手元にあります。今年早々に当店に入りました。
昭和十八年三版発行で戦時中の登山地図です。東京貯蓄銀行練成会健歩部という蔵書印もあり
「体錬」やら「錬成」やら、軟弱登山の首謀者としては信じられないシロモノです。
登山などやるなら来るべき本土決戦のためにトレーニングをしなさいといったところでしょうか。

しかし、この地図をよく見ると題目こそ勇ましいものとなっていますが、その下には
家族向・第一部・丘陵編と書かれています。裏面には発行案内があり「家族向」「一般向」
「健脚向」と三部に分けてあり、現在のガイドブックの分類ととても似ています。

ついでに中身を覗くと、

例えば御岳山については「帝都市民随一の行楽地を山に求めるならば、、、」とか、
高尾山などは「和服に下駄履きでも何等苦労がない、、、」といった具合です。

この編集者は皮肉を込めてこんな表現をしたのでしょうか?いや、ただ単純に変えるべき
文言を置き換えた結果なのかもしれません。

大変な時代だったのでしょうが、こんなほほえましい「軟弱」な表現が発見できて
なんだかホッとした次第です。




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