山と雲と蕃人と 台湾高山紀行 鹿野忠雄著 昭和16年中央公論社

山と雲と蕃人と 台湾高山紀行 
著者の鹿野氏は大正十年ころの中学時代、夏といえば樺太や北海道の山々を歩いていたそうな。それが知人に見せられた夏の台湾の昆虫の標本や「蕃人」の話に夢中になり、十四年創立の台北高校に進学。その在台中の山の記録だ。

山と雲と蕃人と

そうか、戦前は樺太から台湾までいろいろな山に行けたんだ。深田久弥が五十年早く生まれていたら、日本百名山ももっと変わっていたかもしれないし、戦後は百名山踏破は政治的に困難になっていたかもしれない、

なんてことはさておき、著者は蕃人ブヌン族を案内人にして山を歩いていたようだ。親しみが感じられる。またブヌン族にとっては庭みたいな山々を「初登攀乃至新登路」だということだが、多分内地人にとってのことだろう。山名は日本語名で書かれているが別項で蕃名の紹介もある。

以前紹介した 山と渓谷16号「台湾の山岳」 と合わせて読むと面白いかもしれない。

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