日本登山大系10冊揃

日本登山大系

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「本邦初のバリエーション・ルート・ガイドの集大成」ということだ。白水社刊だが、編集者か社長がとにかくバリバリのクライマーだったのかな?多分、一般登山者には縁のないルートばかりだし、あまり売れそうにもないのは発刊前からわかるが、でも10冊にまとめあげたパワーはすごいな。まして1980年から82年に刊行されてるが、これもバブルの前の確か景気が停滞していた時期だし。

ただこの本の本当の凄さは、各地のバリバリの社会人山岳会にルートの情報を提供させて、柏瀬祐之、岩崎元郎、小泉弘という編者がまとめあげたという点だ。バリバリのクライマーとはいえ、記録を残すというのは不得手な人も多いだろう。また会オリジナル、いやよそ者には教えない閉鎖的な面もあったかと思うが、それを説得して情報を出させたキーマンは一体誰だろう?

また現在において同種の本を作るのはもう不可能かもしれない。衰退した山岳会もあるだろうし、クライマーの高齢化、若者の山岳会離れ 等々。1980年初頭がこれら山岳会、編者やプロデューサーの「旬」の時期だったのかもしれない。

ちなみに、一般のんびり登山者はこの本とどう読むか、といえば、まあ近場の時々地図で出てくる沢や山稜などをこの本から見つけ読んでみると、面白いかも。でも一人では決してチャレンジャーにならないこと。活きのいい山岳会に入るか、ガイドを頼んでみることだ。

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