本の歴史

私どものような零細古本屋にもたまに買取依頼が舞い込みます。
ある人から買い取った数冊から、一部ご紹介します。
この人、「父の本で私は興味のない本ですので」、とのことでしたが、
私にご連絡いただけたのは、お父様と同様、本が好きなご子息と
見ました。

一冊目
「霧の谷」という福井の山の十二ヶ月の本がありました。関西在住の
私としては、近くて行きたいエリアですが、どうしても北アルプス
方面に浮気してしまいます。

二冊目
広島大学山岳部の「ヤジュン峯登頂」という本も入っていました。
報告書ですが、単行本の装丁です。その中に「○○先生へ」と
宛名が書かれていました。買取依頼主のお父さんだと思います。
どうやら監督か顧問の立場の方のようです。

三冊目
佐伯道子さんの「日曜日には」という本、あまりお名前を聞かないの
ですが、帯には「山を愛し、山に死す・・・」。で「遺稿集」とも
書いてあります。年譜があったのでそれを見ると八ヶ岳で亡くなった
とか。広島大学のOGとも。よく見ると「霧の谷」の著者も広島大学の
OBで、お二人はご夫婦でした。

また佐伯さんの年譜には、これからもっと山に登り小説を書きたい、という思いがあるように感じました。また、ご主人の「霧の谷」には「道子へ」とうい頁があり、奥様の活躍を期待された思いも充分感じます。

中味を見なければただの一冊ずつの本ですが少しページを繰ると、これらの本を書いた人、所持した人、そして古本屋に譲った人のそれぞ思いがちょっと見えるような気がします。

大事に販売していきたいものです。

山の本 軟弱古書店
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  • Author:中山幹彦
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    山は逃げないから、
    ウィスキーでも舐めながら、山の本を読もう。

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