山と雲と蕃人と 台湾高山紀行 鹿野忠雄著 昭和16年中央公論社

山と雲と蕃人と 台湾高山紀行 
著者の鹿野氏は大正十年ころの中学時代、夏といえば樺太や北海道の山々を歩いていたそうな。それが知人に見せられた夏の台湾の昆虫の標本や「蕃人」の話に夢中になり、十四年創立の台北高校に進学。その在台中の山の記録だ。

山と雲と蕃人と

そうか、戦前は樺太から台湾までいろいろな山に行けたんだ。深田久弥が五十年早く生まれていたら、日本百名山ももっと変わっていたかもしれないし、戦後は百名山踏破は政治的に困難になっていたかもしれない、

なんてことはさておき、著者は蕃人ブヌン族を案内人にして山を歩いていたようだ。親しみが感じられる。またブヌン族にとっては庭みたいな山々を「初登攀乃至新登路」だということだが、多分内地人にとってのことだろう。山名は日本語名で書かれているが別項で蕃名の紹介もある。

以前紹介した 山と渓谷16号「台湾の山岳」 と合わせて読むと面白いかもしれない。

軟弱古書店 「登山」の本棚


テーマ : 紹介したい本
ジャンル : 本・雑誌

伊藤正一写真集 源流の記憶 「黒部の山賊」と開拓時代 山と渓谷社

源流の記憶か。ご存知、「黒部の山賊」の著者伊藤正一の写真集。

源流の記憶 「黒部の山賊」と開拓時代

それにしても、この表紙を見ただけで木道を踏み外さないかとゾクッと震えがくる。下廊下を歩いたことはあるが、一般道だけど阿曽原から上流は9月になって雪がなくならないと歩けない。だからやはり秘境だな。そんな山深き奥にトンネルを堀り軌道を通してダムを作り開発する我々日本人、又は人間はなんと逞しい動物だろうかと思ってしまう。

来年あたりまた歩いてみようかと、、、いや待てよ、阿曽原の小屋は今月の10日くらいまで開けてるはずだから、これから飛び出して行っても大丈夫だ。紅葉と素敵な温泉と水の音を聞きながら、黒部の山奥で夜を過ごす、なんて思わせる一冊だね。

伊藤正一写真集 源流の記憶「黒部の山賊」と開拓時代
思わず手にとってみたい一冊(新刊)の書棚

テーマ : 紹介したい本
ジャンル : 本・雑誌

単独行 朋文堂新社 山と渓谷No833 2冊セット 「単独行」を少し深めてみよう

涼しくなってきました。長袖一枚でもちょっと寒い10月1日です。
読書の季節になってきました。山岳古書の定番ともいえる「単独行」、これに「山と渓谷No833」をセットにしました。なぜか?って 、山渓の特集が「単独行と加藤文太郎」だからです。

単独行

ちなみに、新田次郎の「孤高の人」、谷甲州の「単独行者」の二冊も加藤文太郎を主人公に描かれていますが、今回は雑誌「山と渓谷」がこの「単独行」と「加藤文太郎」をどのように解剖しているか、そんな編集力を見るのもおもしろいです。

秋の夜長、山歩きの魅力のひとつ「単独行」について少し深く考えてみませんか。
そして、ぜひ来シーズン、無理をせず少しずつ「単独行」デビューはいかがでしょう?

単独行 朋文堂新社 山と渓谷No833 2冊セット

テーマ : 古本新規商品紹介
ジャンル : 本・雑誌

Facebookページ


山に行こう 本を読もう
プロフィール
  • Author:中山幹彦
  • 雨の日は山の本。
    山は逃げないから、
    ウィスキーでも舐めながら、山の本を読もう。

    山の古本屋 軟弱古書店
最近の記事
思わず手にとってみたい一冊
カテゴリー
関連HP、ブログ、メルマガ
訪問者数
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: